はちみつには喉にいいという話は、よく耳にしたこともある方も多いと思います。シャンプーや石鹸にもはちみつが含まれている商品も数多くあり、美容面でも注目されていますね。
でもはちみつが健康や美容面だけでなく、口臭予防にも使えるいうのはご存知でしたか?
今回は、はちみつを使った口臭予防についてお話ししていきたいと思います。
はちみつが口臭にいいって本当?

口臭って気になりますよね。特に人と話すときには、自分の口臭が大丈夫なのかが気になってしまい、なんだか集中できないという経験がある方もいるのではないでしょうか。
またミント系のガムやタブレットが手放せないという人もいることでしょう。
はちみつには「プロアテーゼ」と言われる成分が含まれています。このプロアテーゼは、たんぱく質を分解する働きがあります。
はちみつを舐めると口腔内にあるにおいのもととなっている菌がプロアテーゼの働きにより分解されます。このことによって、口腔内の臭いの原因を除去するために口臭にいいと言われています。
体の内側からの口臭にも!

でも口臭は、体内から匂ってしまうものもあるのも現実です。便秘などが原因で老廃物がうまく体の外に排出されないために、口臭の原因となってしまうこともあります。
その体の内側からの臭いに対しても、はちみつは有効です。
はちみつに含まれる酵素から作り出される「グルコン酸」は、腸内の善玉菌のひとつであるビフィズス菌を増やす働きがあります。
ハチミツを食べることで、腸内環境が整い、便秘も改善されるために口臭の軽減にもつながるのです。
はちみつの口臭予防の手順

はちみつが口臭にいいので、もちろん口臭予防としてもとても役に立ちます。口臭予防の方法は、下記のようになります。
- 歯を磨いた後、寝る前にスプーン1杯のはちみつを舐める
- 寝起きに口をゆすいだ後、スプーン1杯のはちみつを舐める
- はちみつレモン水でうがいする
- はちみつヨーグルトを食べる
体内からの口臭予防には、はちみつヨーグルトを食べることを習慣にするだけでも腸内環境が整いやすくなります。
はちみつレモン水でうがいは、口臭予防だけでなく、のどの炎症を抑えるといった働きも期待できます。
寝る前にはちみつって虫歯にならないの?

口臭予防に寝る前にはちみつと聞いて驚いた方もいるかもしれません。寝る前に甘いはちみつを舐めると虫歯になりそうな気がしますよね。
はちみつは、砂糖に比べカロリーは1/3、虫歯の栄養となるショ糖は全体の数%しか含まれていないため、砂糖に比べると虫歯になりにくいと言われています。カロリーが低いことを考えても肥満にもなりにくいのがはちみつです。
また、はちみつはミュータンス菌と呼ばれる強い殺菌力も持っていて、口腔内の細菌を減少させることが出来ます。はちみつは、虫歯になるどころか、逆に虫歯になりにくい環境を作るともいわれています。
はちみつ療法の専門家もすすめる「はちみつ歯磨き」

いま注目を集めているはちみつをつかった歯磨きは、はちみつを研究しはちみつ療法を取り入れている日本の医師がすすめています。
このやり方はとても簡単で、歯磨き粉の代わりにはちみつを付けて歯を磨くだけです。
歯磨きだけでなく、コップの水にスプーン一杯のはちみつを溶かした水でのうがいによって、歯槽膿漏や虫歯を予防、さらに口臭までも予防すると言っています。
実はこのはちみつで虫歯を防ぐということは、紀元前1550年頃の古代エジプト最古に重要な医学文献『エベルスの医学パピルス』にも記載されているほど古くからおこなわれてきていることのようです。
甘いものイコール虫歯になるものという思い込みは間違っていたようです。
気を付けておきたいのは、100%純粋なはちみつを使うことです。加工されたものでは、添加された成分によって、虫歯になってしまうことが考えられるので注意しましょう。