女性の中にはなかなか人には言えない悩みを抱えている人も多いのですが、特に胸に関する悩みは他人に打ち明けにくいデリケートな問題の一つです。
そして、そんな胸の悩みの中でも最も相談しにくいとして、深刻な悩みを抱えている人が多いのが「乳首の臭い」なのです。
そこで今回は、乳首から出る嫌な臭いの原因とその対策について解説していきます。
「乳首わきが(チチガ)」と呼ばれる症状
通常であれば、乳首から何らかの臭いがするという状態はあまりないのですが、まるでわきがのような独特の臭いを乳首から感じている人もいます。
そして臭いを改善するためにしっかり洗ったり香りで誤魔化したりするなどの対策を取っても、ほとんどの場合が改善せずに「どうすれば解決するのか」と頭を抱えているようです。
まず乳首が臭いという症状は「乳首わきが(チチガ)」と呼ばれており、腋臭の一種として認識されています。

その臭いはまるでネギや玉ねぎのような生臭さがあり、汗をかいた場合は汗の臭いと混じってさらに生々しい悪臭になるそうです。
また乳首を舐めてみると通常であれば無味もしくは汗などの味がするのが一般的ですが、乳首わきがになっている人の場合は苦い味がすると言われています。
他にも人によっては臭いだけではなく、ブラジャーなどの下着が黄ばんで汚れてしまうなどの症状がみられる場合もあるようです。
チチガの原因

このような乳首わきがになってしまう原因としては、乳首や乳輪付近に存在しているアポクリン汗腺が多い点が挙げられています。
アポクリン汗腺とは汗を排出する器官で、乳首や乳輪以外にも脇やお尻など全身に分布しています。
このアポクリン汗腺が多ければ多いほど多量の汗が排出されるようになるのですが、排出される際に皮膚の垢である皮脂や雑菌と混じってしまった結果、悪臭を放つようになるのです。

ただアポクリン汗腺そのものには問題はなく、汗を排出する機能そのものが悪臭の原因というわけではありません。
アポクリン汗腺が集中している場所によって皮脂や雑菌がたまりやすいところがいくつかあり、皮脂や雑菌がたまっているところに多量の汗が混ざってしまう状態が悪臭に繋がっていると言えます。
遺伝による臭い

その他にも原因として言われているのが遺伝で、腋臭と同じようにアポクリン汗腺の量は両親から遺伝するのです。
そのため両親どちらかまたは両方が腋臭や乳首わきがの場合は、その子供もある程度の確率で乳首からの臭いを起こしてしまうと考えられています。
ただ腋臭と違って遺伝で発症する確率は数値化されていないので、あくまでも乳首わきがになる要因一つとして言われている状態のようです。
乳首の臭いの改善方法

改善方法ですが、ポイントとしては「汗を抑える」と「乳首の清潔を保つ」ところにあります。
乳首が匂ってしまう原因は汗と皮脂や雑菌などの汚れが混じるところにあるので、汗そのものを押さえるなど皮脂や雑菌の繁殖を予防すれば、自然と臭いを軽減できるようになるわけです。
そのための対策としては自宅でのセルフケアと医療機関での治療の2種類があります。
自宅でのケア
自宅でセルフケアをするのであれば市販のデオドラントクリームの利用がおすすめです。
ただ乳首はデリケートな部分なので、防腐剤などの添加物が入っているとかぶれてしまう恐れがあります。
そのため使用するクリームは無添加の肌に優しいものを選ぶようにして、塗る前に乳首を清潔にしておくことが大切です。
医療機関での治療
また医療機関で治療する場合は電気凝固法とミラドライ治療法の2種類が代表的で、どちらも美容外科や美容皮膚科で受けられます。
保険適応外なので高額な医療費がかかってくる点がデメリットですが、根本から乳首の臭いを改善できるのでセルフケアで対処できなくなった場合は検討するのをおすすめします。